Emergo Train System(ETS)(エマルゴ演習、エマルゴトレーニング)は、外科医であり、災害医療の一人者であるステン・リンケスト教授を筆頭に、スウェーデン リンショーピング大学病院に隣接されたCentre for Teaching and Reserach in Disaster Medicine & Traumatology(災害医療・外傷学教育研究センター)にて20年以上前から開発されてきた救急・災害医療の机上シミュレーションです。
ホワイトボードに傷病者・医療スタッフ・消防スタッフなど様々なマグネット人形や、緊急車両その他の資源を貼り付け、それを決められたルールに沿って動かすことでシミュレーションをすすめます。
簡単なトリアージ訓練から、病院のフルスケールでの受入訓練、さらに関係機関を含めた地域全体の災害対応訓練など、様々な場面・規模でシミュレーションを行うことができます。
「HAPPY」は、避難所運営について学ぶための参加型のシミュレーションです。
災害発生後の時相に応じて、 超急性期・亜急性期・慢性期 の3つのフェイズに分け、
避難所役員、避難住民、救護チームの視点から、エマルゴの技法をとり入れて、
シミュレーションを行います。
避難所における関係者の動きや問題点、避難所運営についての一般的なポイントを
わかりやすく学ぶことができます。
災害時に避難所で活動する多職種の方々が、避難所についての理解を深める有用な機会となることと思います。